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面会者:L.Commander C.F.Barker
(2名)Vessel Standards Division
Marine Safety and Environmental Protection Directorate
Mr.Kurt j.Heinz,P.E.
Staff Engineer
Survival Systems Branch
I. 質問への回答
本信は、我々の船舶検査プログラムに関する1996年9月11日付貴信への回答であり、また今月末の訪問に関して、96年10月4日にファックスされた手紙への返信でもあります。最初の手紙に10項目の質問がありました。以下の回答は質問に沿って述べてあります。
1.(船舶の構造・設備を規制する法令について)
米国連邦規則集46巻(46CFR)のPart 1から199までが、米国籍船舶の構造・設備に関する基本的な規則である。この規則は船級協会規則、SOLAS規則を典拠とすると共に、その他何例かの工業標準も取り入れている。しかし、取り締まり権限はこれらのセクションから派生している。
2.(同法関連規則の制定、改正をする組織及び検査を実施する組織)
規則は、任命された海事検査官(OCMI−Officer in Charge,Marine Inspection)によって実効あるものとされる。これは特に決められた地域において、この任務の遂行を指示されたコーストガードの職員である。
3.(ABSに委ねている検査の範囲及びその根拠法令と条文)
米国法は、コーストガードが船級協会に検査業務を委譲することを認めている。これはコーストガードと船級協会との覚書または規則によって成立される。このABSに対する委譲の流れは「航海と船舶検査回章」(NVIC-Navigation and Vessel Inspection Circular)、10−8Change2,とNVIC2−95にまとめられている。このNVICは本信の同封(1)、(2)として添付してある。
4.(ABS以外の船級協会に委ねている検査の範囲とその船級協会名)
法はコーストガードがその他の船級協会にも検査業務の委譲を認めている。しかし、現在はABSのみがそのような委譲を受けている。この委譲を受ける手続きは連邦コード46(46USC)のSection3316に述べられている。

 

 

 

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